避妊スポンジは女性だけで完結する避妊方法ですが、正しい場所に挿入するためにはコツが必要です。
今回の記事では、避妊スポンジの特徴や使い方、効果や避妊率について解説します。
避妊スポンジについて知りたい方、避妊スポンジの詳しい使い方を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
避妊スポンジは女性だけで完結する避妊法
避妊スポンジは、丸いポリウレタン製のスポンジです。
スポンジには殺精子剤が含まれており、膣に挿入して精子の侵入を阻止することで避妊効果が得られます。
ただし正しい位置に挿入できないと避妊効果が弱まるため、注意しましょう。
避妊スポンジは男性用コンドームとは異なり、女性だけで完結する避妊方法のひとつです。
女性で完結する避妊方法には、他にも低用量ピルや避妊リングなどが挙げられます。
低用量ピルや避妊リングは高い避妊効果がありますが、必ず受診が必要です。
避妊スポンジはより手軽に、女性自身の判断でできる避妊方法といえるでしょう。
「急な性行為に備えたい」
「万が一のために自力で避妊したい」という方には、避妊スポンジの使用が適切です。
避妊スポンジの効果・避妊率
性交の最長24時間前までに避妊スポンジを膣に挿入すると、性交回数にかかわらず予防効果を発揮します。
挿入時、どちらのパートナーも違和感を感じません。
どのような避妊方法も、確実に妊娠を防げるものはありません。
そのため、避妊スポンジの避妊率は100%ではないことを認識しておきましょう。
続いては避妊スポンジの効果や避妊率について、具体的に解説します。
- 出産経験のない方は88%、ある方は76%の避妊率
- トリキュラーなどの低用量ピルに比べると避妊率が劣る
出産経験のない方は88%、ある方は76%の避妊率
避妊スポンジの避妊率は通常88%、出産経験がある場合は76%といわれています。
妊娠や出産をすると骨盤底筋群という筋力が低下して膣が緩む為、避妊効果が弱まります。
トリキュラーなどの低用量ピルに比べると避妊率が劣る
避妊スポンジは、低用量ピルと比較すると避妊率が劣ります。
トリキュラーをはじめとする低用量ピルは、毎日決まった時間に正しく服用すると、99%以上の高い避妊率を得られます。
低用量ピルには複数の種類があるため、服用する際は受診時に医師と相談し、種類を決めましょう。
避妊スポンジの使い方
避妊スポンジの基本的な挿入方法は、次のとおりです。
- スポンジを水で濡らす
- 折った状態で、膣の奥深くに挿入する
避妊スポンジは、性交の最長24時間前までに挿入する必要があります。また、最後の性交後6時間以上はそのまま入れておき、30時間以内に取り除きましょう。
正しい方法やタイミングで挿入しないと避妊効果が薄れるため、挿入方法や時間は必ず守ってください。
再挿入はできないため、一度膣から取り出した避妊スポンジは破棄しましょう。
タンポンの使用経験がない方は、正しい場所への挿入が難しい
避妊スポンジは、膣の奥深くに挿入する必要があります。
生理中にタンポンを使用した経験がある方は、比較的正しい挿入がしやすいでしょう。
一方でタンポンを挿入したことがない方、性交経験がない方は、正しく挿入できない可能性が高いです。
そのため慣れていない方は他の避妊方法を試すか、何度か練習する必要があります。
男性は挿入時に違和感を感じる?
避妊スポンジは、正しく挿入できていれば男女ともに挿入時に違和感はありません。
一方で正しく挿入できず、膣の浅い部分に避妊スポンジがある場合は、性交時に違和感を覚えることがあります。
違和感なく、より効果的に避妊するためには、正しい位置に挿入する必要があります。
また、使用後の取り出しも困難な可能性があるため注意しましょう。
避妊スポンジの入手・購入場所
今回の記事では、避妊スポンジの特徴や使い方、効果や避妊率について解説しました。
避妊スポンジは、殺精子剤が含まれた丸いクッション型の避妊器具です。
挿入時に痛みを感じにくく、比較的手軽に利用できる点がメリットです。
一方で避妊率がやや低く、性感染症を予防できない点がデメリットといえるでしょう。
また、正しく挿入しないと避妊効果が弱まるため要注意です。
アレルギー反応や膣の乾燥、刺激感を感じる方もいるため、十分に注意しながら使用しましょう。
より高い効果で避妊したい場合は、低用量ピルや子宮内器具のほか、コンドームとの併用がおすすめです。
最も確実な避妊方法は、性交をしないことです。
望まない妊娠を避けるためには性交をせず、避妊に対する意識と意思を持ちましょう。
この記事の参考サイト
バリア法による避妊 MSDマニュアル家庭版
出産での膣のゆるみ Ladies’Life
ピル(副作用・飲み方・処方・避妊率) TSUZUKI LADYS CLINIC