セックスでの射精が早いと感じる時、「もしかして自分はPE(早漏症)なのかも……。」と悩む男性は多いのではないでしょうか。
男性として「セックスで気持ちよくなりたい」「もっと女性を喜ばせたい」と思うのは当然ですが、どの程度の早さで射精することを早漏症というのかを知らない人も多いでしょう。
そこで今回は、早漏の定義から今すぐ始められる治療法まで詳しく紹介していきます。
PE(早漏症)とは
PE(早漏症)とは、射精が早すぎることを指します。
具体的には、ペニスを膣内へ挿入する前、もしくは挿入直後の射精を繰り返している状態のことです。
2017年にTENGAヘルスケアが行なった調査では、日本全国で1,300万人もの男性が早漏で悩んでいるという結果も出ています。
参考:https://www.value-press.com/pressrelease/208397
では、早漏の定義とは具体的にどのような状態のことをいうのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
PE(早漏症)の定義
医学的なPE(早漏症)の定義は次の通りです。
- 膣内にペニスを挿入する前、または挿入後1~2分以内に射精する
- 膣内への挿入前・挿入中・挿入直後に少しの刺激で射精する
- 性行為にストレスを感じ、避けるようになったもしくは避けている
- 射精のタイミングをコントロールできない
これらのいずれか、もしくは全てを満たす場合は、医学的に早漏症と判断されます。
また、具体的に決まった時間ではなく、女性が希望する膣内射精の時間より早い場合も、早漏症と考えられるでしょう。
PE(早漏症)とは病気の一種
PE(早漏症)は単に射精する時間の問題ではなく、医学的に研究されている病気の一種です。
日本では早漏症を「治療する」という概念が一般的には浸透していませんが、海外では性機能障害の問題として捉えられています。
とはいえ、国内においては性機能障害としての早漏治療薬は認可されておらず、治療が必要な病気であるという認識が薄いのが現状でしょう。
PE(早漏症)の問題点
PE(早漏症)は人に相談しにくいデリケートな悩みのため、1人で抱え込んでいる男性も少なくありません。
ここでは、早漏症には具体的にどのような問題があるのかを詳しく紹介します。
彼女とセックスを楽しめる時間が短い
早漏症は挿入前か挿入直後に射精するため、彼女とのセックスを楽しむ時間が短いという問題があります。
他人のセックスを見る機会はあまりないため平均時間をはかるのは困難ですが、挿入時間が短い場合、じっくりとセックスでの快楽を味わうのは難しいでしょう。
彼女を満足させられない
とあるアンケートで1,000人の女性に希望する射精時間を調査したところ、平均15.7分という結果が出たそうです。
この結果から考えると、膣内に挿入して2分以内に射精してしまう男性は、女性を満足させられないことになるでしょう。
とはいえ、女性によって挿入時間の好みは違うため、何分なら満足させられるという正確な答えはありません。
セックスが怖くなる・嫌になる
射精までの時間が短いことで女性とのセックスが怖くなったり、嫌になったりすることも早漏症の問題として挙げられます。
「また挿入する前に射精したらどうしよう…」「早すぎて彼女に嫌われないだろうか」など、セックスに対して臆病になる人も多いでしょう。
PE(早漏症)とED(勃起不全)の違い
PE(早漏症)と同じように、ED(勃起不全)で悩んでいる男性も多いのではないでしょうか。
一般的に、EDの症状がある男性の約30%が、早漏にも悩んでいるといわれています。
とはいえ、早漏症と勃起不全の具体的な違いを知らない人も多いと思います。
そこで、早漏症と勃起不全の定義と違いについても知っておきましょう。
ED(勃起不全)の定義
ED(勃起不全)とは、セックスの時に十分に勃起しない、または勃起状態を維持できないことを指します。
一般的に、勃起不全は完全に勃起しないと捉えられがちですが、実はそうではありません。
興奮しているのに勃起しないこともあれば、たまに勃起しないこともあるなど、感じ方はさまざまです。
いずれにしても、満足のいくセックスができるほど勃起しない状態を、一般的に「勃起不全」といいます。
ED(勃起不全)との具体的な違い
では、PE(早漏症)とED(勃起不全)との違いは、どのようなものがあるのでしょうか。
大きな違いは、勃起不全は「勃起機能の低下」を意味するのに対し、早漏症は勃起自体に問題はなく「射精までに要する時間が短い」ということです。
また、勃起不全の症状がある人は、長く勃起状態を維持したいと思うあまり、より強く刺激することがあります。
その結果、射精までの時間が短くなり、早漏を併発するということが起こるでしょう。
早漏のエビデンスをベースにした深い知識を紹介
ネットにはさまざまな情報が飛び交っていますが、早漏症についてのエビデンスは、2007年のISSM特別委員会で定められた内容が現段階で最新のものとされています。
ISSM特別委員会では、射精までの時間・射精コントロール・満足度・対人的苦痛に関するエビデンスを調査しました。
ここでは、その結果に基づいて作成されたISSM特別委員会の報告内容について紹介します。
早漏の定義のためのISSM特別委員会の報告
ISSM特別委員会の報告を、以下で確認していきましょう。
男性における性機能障害で、性行為時、毎回または、ほぼ毎回、女性器への男性器挿入後1分以内に射精してしまう、もしくは挿入前に射精してしまうこと。
射精をコントロールできないことによるストレス、悩み、いらいらなど精神的な負担を感じていること。あるいは、性行為自体を避けていること。
引用元:https://www.daito-p.co.jp/reference/pe2.html
この報告から、早漏症は身体の問題だけではなく、早く射精してしまうことへの不安が大きく関わっていることがわかるでしょう。
PE(早漏症)の治療方法
もしあなたがPE(早漏症)なら、女性を喜ばせるためにも治療したいと思うでしょう。
とはいえ、ひとまとめに早漏といっても、原因や体質及び年齢によって対処法が変わります。
そこで、5段階にレベル分けした早漏症の治療方法を紹介しますので、悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
レベル1:セックスの体位を変える
セックスの時、つい感じやすい体位になっていませんか?無意識に気持ちのよい体位を選んでしまうのは仕方のないことですが、感じやすいということは、オーガズムに達しやすいということでもあります。
まずはセックスでの体位を工夫して、射精までの時間を伸ばしてみましょう。
早漏におすすめの体位は次の3つです。
- 対面座位‥男女が向き合って座り、女性が男性の上にまたがる体位
- 背面側位‥寝バックのこと。男性が女性の後ろから添い寝する体位
- 対面上体立位‥正常位の状態で背筋を伸ばし、女性に対して垂直にピストンする体位
また、仰向けの状態で脚ピンすると筋肉に力を入れやすく、オーガズムに達しやすい傾向にあります。
挿入中はできるだけ脚は伸ばさないように心がけましょう。
レベル2:日頃のオナニーの仕方を改善
いつものオナニーの仕方を変えることも、早漏改善への効果に期待できます。
日本人男性の6~7割は仮性包茎といわれているため、つい皮ごと握る「皮オナニー」をしている人も多いのではないでしょうか?
いつも皮をかぶせた状態でオナニーしていると亀頭への刺激が少なく、膣内に挿入した時に過剰に反応してしまいます。
そこで、普段のオナニーでローションを使って、亀頭を重点的に刺激してみましょう。
ペニス全体が刺激に対して強くなれば、セックスでの挿入時間も長くなるはずです。
レベル3:Amazonで早漏改善グッズを買う
さらに早漏改善を目指したい人は、Amazonで購入できる早漏改善グッズを試してみましょう。
有名なオナホール、TENGAの「メンズトレーニングカップ キープトレーニングシリーズ」は、早漏症の人のために作られたアダルトグッズ。
5つのタイプに分かれたトレーニングカップは、段階的に使うことで強い刺激に慣れることを目的にとしています。
実際に早漏が改善できたという声も多いので、気になる人は一度試してみると良いかもしれません。
また、「ジゴロプラススプレー」はセックス前に使うことで、持久力がアップする早漏防止スプレーです。
セックスの20~30分前にペニスにスプレーし、20分ほど放置。
成分が浸透してペニスが麻痺する感覚になったらシャワーでしっかり洗い流しましょう。
スプレーしすぎるとオーガズムに達しないという声もあるくらい、効果に期待できる早漏改善グッズです。
レベル4:PE治療薬を処方してもらう
「プリリジー」や「スーパーPフォース」などのPE治療薬を処方してもらい、早漏改善を目指す方法もあります。
PE治療薬を処方してもらうときは、国からの許可を得て輸入している医療機関を選びましょう。
体質によっては副作用がでることもあるので、まずは専門医に相談してみてくださいね。
※ただし、実際には厚生労働省でも「早漏改善薬」として認可されている薬はなく、二次作用として早漏を防止できるという薬になります。
レベル5:病院やクリニックで外科手術を受ける
病院やクリニックでは、飲む治療薬の他にも、刺激を軽減させる薬剤の注入や敏感な部分の切除などの外科手術を受けられます。
早漏治療におすすめのクリニックは次の2つです。
【MSクリニック】
MSクリニックは当日予約でも夜10時まで診察可能で、24時間相談OK。
さらに、匿名受診と完全予約制でプライベートへの配慮も心配ありません。
MSクリニックでは、5つの早漏治療法から希望に合わせて施術してくれるので、安心して任せられるでしょう。
また、最短施術時間10分で手軽に試せるのも魅力の1つです。
料金 | 55,000円〜(税込) |
---|---|
カウンセリング・アフターケア | 無料 |
全国のクリニック | 新宿、横浜 |
【ABCクリニック】
半歩先ゆくABCクリニックの早漏治療は、業界内でも値段の安さが特徴。
全国に院を展開しているので、選びやすいのもポイントです。
また、カウンセリング当日の手術も可能なので、すぐに治療したい方にもぴったり。
治療後は全国どこのABCクリニックでもアフターケアを受けられるので、出張先で施術を受けても安心です。
専門医の丁寧なカウンセリングと、高度な技術で人気の高いクリニックとなっています。
料金 | 44,000円〜(税込) |
---|---|
カウンセリング・アフターケア | 無料 |
全国のクリニック | 北海道エリア、東北エリア、関東エリア、東海・北陸エリア、近畿エリア、中国・四国エリア、九州エリア(全17クリニック) |
その他にも各地域に多くの治療院・クリニックがあります。
以下の記事でも詳しく解説していますので参考にしてみてください。
PE(早漏症)についてのまとめ
女性とのセックスが長時間楽しめない原因は、PE(早漏症)であることが多いでしょう。
誰にも相談できないデリケートな悩みなので、1人で抱え込む男性も少なくありません。
そもそも女性は男性よりもオーガズムまでの時間が長いので、その分男性は射精を我慢しなければなりません。
前戯をしっかり行なうのはもちろんですが、女性が満足するまで挿入できるように努めることも大切です。
本気で早漏症に悩む男性は自分でできる治療方法を試すか、クリニックに相談して、理想の男性に近づいていきましょう!