歴史の教科書を見ていると沢山のハゲと対面することが出来ます。
今回は実際にハゲていた歴史上の偉人やハゲの歴史について深堀りしていきましょう。
教科書にも載っている!ハゲの歴史上の偉人9選
有名なハゲている歴史上の人物は以下の9名が挙げられます。
- 坂本龍馬
- 西郷隆盛
- 織田信長
- 豊臣秀吉
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- フランシスコ・デ・ザビエル
- ルイ13世
- チャールズ・ロバート・ダーウィン
- ナポレオン・ボナパルト
坂本龍馬
坂本龍馬はといえばオールバックにしたくせ毛が特徴的ですが、彼の写真を見てみるとかなり生え際が後退していることがわかります。
というのも、彼が地元を離れた後の江戸暮らしは厳しい稽古の毎日で、面ずれやストレスによって薄毛を引き起こしてしまった可能性があります。
おしゃれで定評のある本人も自身の薄毛を気にしていたようです。
西郷隆盛
西郷隆盛は肖像画を見るとM字ハゲのように見えますが、ハゲているのは右側のみで、左側は髪の毛があります。
これは彼に、愛用していたキセルで右頭部をひっかく癖があったためと言われており、ストレスや老化によるハゲではないようです。
織田信長
織田信長は一見ハゲに見えます。
しかしこれは月代(さかやき)という髪型で、頭頂部の毛髪を抜いたり剃ったりして自ら無くし、ちょんまげを結うという江戸時代以前では主流の髪型です。
当時、月代や髭は強さの象徴のような役割もあり、戦国大名として力を見せつけたかった彼だからこそあのようなビジュアルを選択したとも考えられています。
豊臣秀吉
豊臣秀吉にはハゲネズミというあだ名がありますが、実際にはハゲではありませんでした。
このあだ名は、秀吉の正妻であるねねが、秀吉の浮気について信長に相談した際の返事の手紙で使われていたものです。
実際に秀吉はハゲではなかったものの、浮気によって正妻を苦しめる秀吉に対しての信長からの悪口だった可能性が高いです。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
レオナルド・ダ・ヴィンチは前頭葉から頭頂部にかけて綺麗にハゲています。
美しい上におしゃれで社交的と評判だった彼はよくベレー帽をかぶっていたそうで、このベレー帽による摩擦や蒸れが彼の薄毛を生み出したのかもしれません。
フランシスコ・デ・ザビエル
歴史の教科書で誰もが見たことがあるであろう、ザビエルは実はハゲでも、帽子でもありません。
彼の河童頭は「トンスラ」と呼ばれるキリスト教特有の髪型なのです。
13世紀以降、キリスト教の宣教師として働く人間に強制されたトンスラは「あえて見た目の悪い髪形にすることで、世俗から離別する」という目的があったようです。
ルイ13世
ルイ13世は22歳という若さで髪の毛がほぼすべて抜け落ちていたようです。
彼の肖像画で見られる銀色に輝くふさふさの髪の毛は実はかつら。
しかし、当時の彼のかつらは不自然すぎるほどに髪の毛がふさふさしていたことから、周囲からは完全にばれていたようです。
チャールズ・ロバート・ダーウィン
チャールズ・ロバート・ダーウィンもダ・ヴィンチと同様、前頭葉から頭頂部にかけてハゲています。
彼と言えば黒い上下服に黒い帽子の写真が多く残されています。
白い髭と黒い服装がなんともミステリアスな雰囲気を醸し出していますが、ハゲ隠しのための帽子だったのかは定かではありません。
ナポレオン・ボナパルト
ナポレオンは生え際後退を中心とした全体的な薄毛で、実はかなりハゲ散らかしています。
有名なナポレオンの肖像画は彼が馬に乗って空を指さす勇姿を描いたものです。
しかし帽子を取った肖像画での彼の姿がハゲている上に太った体つきをしていることから「かなり残念」として一時期話題になりました。
人類のハゲ歴史
では、人類はいつ頃からハゲを気にするようになったのでしょうか。
ここからはハゲやハゲ治療の歴史について見ていきましょう。
- 紀元前1550年にはハゲ治療があった
- 薄毛隠しのかつらは古代文明から
紀元前1550年にはハゲ治療があった
エジプトでは紀元前1550年頃にはすでにハゲ治療がありました。
その治療方法はライオンや雄猫、ワニなど特定の動物の脂肪を頭皮に塗りこむというもので、「頭皮の油分が抜け毛の原因になる」という現代の考え方とは真逆であることがわかります。
薄毛隠しのかつらは古代文明から
薄毛を隠す目的のかつらは紀元前3600年頃と言われており、この頃に作られたと思われる女性の像がかつらのようなものをかぶっていることからこの説が生まれました。
日本のハゲ歴史
次に、日本のハゲやその治療法の歴史について見ていきましょう。
- 江戸時代に流行った育毛剤
- 日本では1970年代に育毛が普及
- 実は日本人?植毛を世界に広めた人物
江戸時代に流行った育毛剤
1800年に、「都風俗化粧伝」という庶民の美容等についての書物が出版されました。
都風俗化粧伝を見てみると、当時の人々は育毛剤として柑橘系の植物から抽出した成分を頭皮に塗布していたことが記載されています。
日本では1970年代に育毛が普及
日本で本格的に育毛が普及し始めたのは1970年頃。
この頃からやはり男性向けの育毛剤が多く売買されるようになりますが、女性用はまだ一般的ではなかったようです。
実は日本人?植毛を世界に広めた人物
植毛を世界に広めたのは、日本の皮膚科医です。
1939年に頭皮やその他の毛を頭皮に移植することに成功させ、1959年頃には植毛はアメリカでも人気を集めるようになりました。
こんなことまで?世界のハゲ対策の歴史
世界の驚くべきハゲ対策は、以下の3つが挙げられます。
- 牛の精液
- 三転倒立
- 去勢
育毛効果あり?「牛の精液」
牛の精液にはたんぱく質が豊富に含まれています。
これを頭皮に塗布することで髪の毛に栄養を送り込み、育毛を促進するようです。
しかし誤って経口摂取してしまうと牛カンピロバクター症という感染症に罹る恐れがあることからお勧めしません。
血行が良くなる?「三転倒立」
三点倒立はヨガの世界ではポーズの王様と呼ばれているほど様々な効果があり、そのひとつがハゲ予防です。
体を逆さまにすることで頭部に血液を送り、毛髪に多くの栄養素を届ける目的で三点倒立は育毛に活用されました。
最終手段!去勢
男性のハゲの原因は、5αリダクターゼと男性ホルモンが結合すること。
そして、男性ホルモンの9割以上は睾丸で作られます。
その睾丸を摘出することで男性ホルモンを急激に減少させ、AGAを根本から断ち切るのです。
今に始まったことではない薄毛の歴史
薄毛は紀元前から万国共通でコンプレックスとして見られ、その治療法が模索されてきました。
そして現在では科学の進歩により、更に効果的な改善法が次々に開発されています。
先人たちのハゲの予防法も時には参考にし、自分にあったハゲ治療を見つけていきましょう。