早漏には具体的な基準があります。
思った通りのセックスを楽しめない、早漏男性に向けて「早漏の定義」を詳しく解説します。
早漏の3つの定義・基準を確認
自分が早漏か、早漏でないか。
2008年5月に開催された、「第10回泌尿器学会」の年次総会で発表された数字を元に、早漏の定義を解説します。
- 射精までにかかる時間が1分以内
- 膣内射精のタイミングをコントロールできない
- 射精までにかかる時間が短いことに苦痛や負担を感じている
射精までにかかる時間が1分以内
射精までにかかる時間が1分以内だった場合、早漏である可能性が高いと示唆されています。
ここで注意したいのが、性行為中に「射精をしよう」と思ってから1分以内ではなく、自分の意志に関係なく1分以内に射精してしまうといったところでしょう。
また、この定義には挿入前に射精してしまう状態も含まれていました。
こちらも挿入前の射精を目的としているわけではなく、挿入を前提にしたセックスなのに我慢しきれずに射精してしまう状態と考えていいでしょう。
自分の意志に反して射精が挿入まで持たない、挿入しても1分以内には絶対に射精してしまう場合は早漏である可能性が高いと言えます。
成人男性の射精までの平均時間は5~7分
とある雑誌のアンケートによると、成人男性の射精時間は5分から10分の間がボリュームゾーンだったことがわかりました。
全体を平均すると、成人男性の射精時間は5分から7分ほど。
想像以上に短いと感じる方もいるかもしれませんが、1分以内の早漏を考えれば長時間とも捉えられるでしょう。
最低でも、挿入後に5分以上は我慢できるようにしたいところです。
早漏の世界記録は0.22秒
以前、射精によるスピードでギネスを狙うような企画が存在し、パートナーと力を合わせて最短記録を狙うといった部門で、なんと「0.22秒」といった記録を打ち出した男性がいるそうです。
とてもくだらないと思うかもしれませんが、注目すべきはセルフオナニーのギネス記録「0.83秒」よりも早いところでしょう。
パートナーによる視覚刺激や精神的な刺激、また物理的な快楽刺激などは、やはり射精感を高める可能性があることがこの記録が示唆しています。
膣内射精のタイミングをコントロールできない
早漏の定義・基準は、数字だけではありません。
今現在の定義によると、「膣内射精のタイミングをコントロールできない」ことも早漏の基準になると示唆されています。
通常、男性が女性の膣内にペニスを挿入した後、いつ射精するか自由にコントロールすることができるでしょう。
正常位、騎乗位、バック、正常位といった流れを組むことができる男性も多く、射精しそうになったら我慢することも可能です。
また、そろそろ出したいといった際、ピストンを早めるなどして射精感を高めるといったコントロールもしています。
しかし、早漏の方の場合、上記の1分以内の定義でもお伝えした通り、自己コントロールが難しく、自分の思いとは関係なく射精してしまいます。
ペニスを膣内に挿入、またはそれ以前の前戯時、コントロール不能な射精感が毎回襲ってくる場合は早漏を疑った方がよいでしょう。
射精までにかかる時間が短いことに苦痛や負担を感じている
早漏は、精神的な部分と強く結びついています。
最初は少し射精感をコントロールできるものの、興奮し出すとコントロール不能になるといった事も珍しくありません。
ふんわりした基準ですが、射精までにかかる時間が短いことに苦痛や負担を感じている人早漏と見なされます。
セックスにおいて女性が満足出来ないことが、「相対的早漏症」と診断される事もあります。
射精後、今回も早く出してしまったと落ち込む回数が多い男性は注意しましょう。
自分が早漏だった時の悪影響2つ
しかし、自分が早漏だった場合、女性関係や自分自身の人生に悪影響を与えます。
自分が早漏だった時の悪影響を2つ下記の内容にまとめました。
- セックスの満足度が低くなり、女性からの評価が下がる
- 男性としての自信が無くなったり、セックスに対する不安が増加しEDになる
セックスの満足度が低くなり、女性からの評価が下がる
自分が早漏だった場合、女性がセックスに満足できず評価が下がってしまう恐れがあります。
上記でお伝えした、「相対的早漏症」についてあらためて考えていきましょう。
例えば、男性の射精時間の平均は5分から7分とお伝えしていますが、実際に女性が理想とする挿入時間とは乖離しているのが現実です。
とあるアンケートによると、女性が男性に求める挿入時間の平均は、「15.7分」といった結果が出ており、3分以内を求める女性は3%と非常に少なかったと示唆されています。(30分以上を希望する女性は14%もいた)
自分にとってはさほど問題のない挿入時間だったとしても、早漏の場合は女性が満足できず、結果的に関係が悪化してしまう恐れもあるのです。
男性としての自信が無くなったり、セックスに対する不安が増加しEDになる
多くの男性は、「女性を射止めたい、気に入った女性を満足させたい」といった本能を持っているかと思います。
素敵な女性と出会い仲を深めていった際、セックスをしたいと思うことは男性の本能であり自然なこと。
ただ、早漏の場合には女性のセックス満足度が低くなるため、男性への評価が下がってしまいます。
どんな素敵な男性でも、セックスをすると相手に幻滅される恐れがあるということです。
また早漏による精神的な苦痛により、EDを引き起こす可能性もあるでしょう。
EDには、精神的なものが関係する、「心因性ED」といった症状があり、早漏どころか勃起すらしなくなる恐れがあります。
今日からできる、早漏を卒業する為の改善法3選
早漏は放置せず、できるだけ早い対処がおすすめ。
今日からできる早漏を卒業する為の改善法3選を下記の内容にまとめました。
- 早漏改善に役立つ筋トレを行う
- 早漏治療薬を使ってみる
- 厚手のコンドームを使用してみる
早漏改善に役立つ筋トレを行う
早漏改善には「骨盤底筋」を鍛えるのが効果的。
骨盤底筋は肛門近くの筋肉であり、この部分が衰えることで尿漏れや射精の悪影響を与えると考えられているようです。
骨盤底筋の筋トレは、難しいものではありません。
その流れを下記に記します。
- ゆっくり呼吸しながら骨盤底筋を5秒収縮
- ゆっくりと骨盤底筋を緩める
- この動きを10回、1日3セット行なう
また、このトレーニングに馴れてきた方はセット数を増やすとより効果的です。
骨盤底筋のトレーニングは早漏だけでなく、若々しい下半身を保つためにも良い効果を与えます。
早漏治療薬を使ってみる
早漏治療薬を使って早漏を改善する選択肢も検討してみましょう。
精神的な部分が影響する心因性早漏の場合、内服タイプの早漏治療薬「プリリジー」が有効とされています。
また、ペニスが敏感なことが原因の敏感性早漏の方の場合、麻酔効果がある「ステイロングスプレー」などの外用薬がオススメ。
数時間程度の効果しか期待できませんが、セックスをする前に服用・塗布することで効果を発揮するため、安心に繋がることは間違いないでしょう。
厚手のコンドームを使用してみる
できるだけシンプルな方法で早漏に対処したいといった方は、厚手のコンドームを使用するといった方法もおすすめ。
厚手のコンドームを着用することでペニスへの刺激を減少させることができるため、ある程度快楽刺激を軽減することが可能です。
敏感性早漏に特に効果的ですが、刺激が和らぐから、射精が長引かせるかもしれないといった安心感は心因性早漏にも役立ちます。
また、女性側に満足してほしいといった思いを持っている方であれば、厚手な上にイボが付いているような女性への刺激が強いコンドームを選んでみるとよいでしょう。
早漏の定義と基準を満たすなら上手に対処して満足の行くセックスライフを目指そう
早漏の定義・基準は、1分以内の射精、射精感をコントロールできない、射精時間の短さに苦痛と負担を感じているとお伝えしました。
もし、ご自身がこの定義に当てはまっていた場合、放置せずにすぐに早漏改善への対処をスタートさせるべきでしょう。
早漏を改善することは、女性関係が良好になるほか、自信を取り戻すキッカケになります。
本記事を参考に、少しずつで構わないので、早漏卒業に向けて動き出してみてはいかがでしょうか。