日本人男性のうち、3割程度が早漏に悩んでいます。どれくらい射精を我慢出来れば、女性がセックスに満足するのか。
今回は早漏の割合について詳しく解説していきます。
日本人の3割は早漏。女性の希望挿入時間は平均15分
早漏の種類の中には、「相対性早漏」と呼ばれる種類があります。
相対性早漏とは、女性が求めている挿入時間前に射精してしまい、女性が不満を抱えている状態を指します。
簡単にいえば、女性がセックス時間に対し不満を抱いている状態となります。
小学館「sabra」誌が行った「女性の理想の挿入時間」アンケートでは下記のような結果が得られました。
女性の理想挿入時間 | 割合 |
---|---|
~1分 | 1% |
1~5分 | 12% |
5~10分 | 43% |
10~20分 | 27% |
20~30分 | 13% |
30~60分 | 2% |
60分以上 | 2% |
上記の結果を見ると、5〜10分が女性の考える理想の挿入時間のボリュームゾーンであることがわかります。
日本人男性の平均挿入時間は6~7分とされている為、女性にとっての理想的な挿入時間の割合から単純計算した場合、全体の34.5%ほどの女性は日本人男性とのセックスに不満を持っている事になります。
その結果、日本人の約3割の男性は相対的早漏であると考えることができるのではないでしょうか。
早漏の治療が必要とされる目安時間は1分以内
2008年5月に第103回米国泌尿器科学会(AUA)の年次総会にて、早漏の定義がいくつか発表されました。
その中のひとつに、「射精までにかかる時間が1分以内である」といった内容が盛り込まれているのです。
あくまでも目安ですが、学会における早漏の定義に合致しているということは、1分以内に射精してしまう方は重度の早漏である可能性が高いため、治療が必要になるとされています。
40代を超えると勃起不全の合併症としての早漏が多くなる
40代を超えると、中程度のED症状(勃起不全)の合併症として早漏になる人が増えてきます。
2022年、国内の男性6,000人を対象に行ったED有病者数調査から、男性20から79歳におけるEDの有病者数を全国推計した結果が浜松町第一クリニックにて発表されています。
そこでは、中等度以上(勃起維持頻度が6回以下)の深刻なEDに悩む成人男性は、なんと約952万人いると推定できるといった結果が示唆されていました。
中程度のEDなど、勃起はするものの完全にペニスが硬くならないことから、刺激に敏感になり、早漏になってしまうと考えられています。
包茎男性は特に早漏になりやすい
包茎男性は、包茎でない男性に比べ早漏になりやすいとされています。
まず、包茎には下記の種類があります。
- 仮性包茎
- 真性包茎
- カントン包茎など
上記3つに当てはまるような包茎男性は、亀頭が常に皮膚に守られています。
その為、亀頭が刺激に弱く、セックス時の強い刺激に耐えられず、早漏になりやすいのです。
自慰行為中も包皮を使ったオナニーをしていたり、亀頭や陰茎に直接刺激を与えないといった行為を繰り返すと、セックス時の刺激に耐えきれず射精してしまうわけです。
今日からできる早漏の改善方法3つ
ご自身が早漏だと判断できたとしても、諦める必要はありません。
早漏は、努力次第で改善することが可能です。
今日からできる早漏の改善方法を3つ下記の内容にまとめました。
- 骨盤底筋の強化
- 心因性早漏ならカウンセリングを受けるか、パートナーに相談する
- 薬を使った治療
骨盤底筋の強化
射精をする際に重要な筋肉と言われているのが、骨盤底筋です。
PC筋とも呼ばれるこの部位は、射精コントロールはもちろん、排尿コントロールにも関わる重要な部位とされています。
とくに加齢によって男性ホルモン低下における筋肉量低下の影響も受けやすく、衰弱性早漏と呼ばれる症状の原因にもなっているほどです。
早漏を改善するためには、まず骨盤底筋の強化を検討してみましょう。
骨盤底筋の強化に繋がる方法を下記にまとめました。
- ケーゲル体操
- スクイーズ法
- セマンズ法
ケーゲル体操
骨盤底筋を鍛える方法のひとつが、ケーゲル体操と呼ばれるものです。
ケーゲル体操の流れを簡単にまとめました。
- トイレに行って膀胱を空にする
- 仰向けになって膝を曲げる
- 足を肩幅まで開く
- 5秒間、肛門または尿道付近を引き締める
- 5秒間、力を抜く
上記の流れを、少なとも1分間、1日10セット行うと効果が徐々に出始めることでしょう。
スクイーズ法
スクイーズ法は、陰茎を直接刺激するトレーニングです。
スクイーズ法の流れを簡単にまとめました。
- 自慰行為を始める
- ゆっくりと時間をかける
- 射精の直前でストップさせる
- 一旦冷静になり、落ち着いたら最初に戻る
これらを5回ほど繰り返すと、より効果的です。
これは射精をする必要のないトレーニングであり、亀頭や陰茎に強すぎる刺激は逆効果となるため注意するようにしましょう。
セマンズ法
パートナーと一緒に早漏改善が目指せる方は、セマンズ法がおすすめです。
セマンズ法の流れを簡単にまとめました。
- パートナーに手淫してもらう
- 射精手前で寸止めしてもらう
- 慣れたらローションなどを使う
- 性行為でも同じように寸止めを繰り返す
セマンズ法は、パートナーとの強い信頼関係が必要になります。
根気強く、早漏を改善させるといった強い気持ちで臨むようにしましょう。
心因性早漏ならカウンセリングを受けるか、パートナーに相談する
早漏の中には、心因性早漏と呼ばれる種類があります。
「射精が早いことで笑われた」
「短小であることでバカにされた」
「女性に下手だと思われる不安で頭がいっぱい」
など、精神的な不安などが引き起こす早漏です。
解決方法としては第一に、心のケアが重要になっていきます。
最もおすすめなのは、専門クリニックへのカウンセリングです。
全てを吐露できる環境をつくるだけでも、心の負担が軽くなるため心因性早漏の改善に繋がるでしょう。
薬を使った治療
現在では、早漏は薬で治療ができるようになりました。
飲む薬の代表的な早漏治療薬が、プリリジー。
有効成分「ダポキセチン」が過度な興奮を抑制する事で、射精に至るまでの時間を3~4倍に延ばします。
塗り薬として有名なのが、ステイロングスプレー。
有効成分「リドカイン」が表面麻酔作用を示す事で、ペニスの感覚を鈍くし、射精までの時間を延ばします。
ご自身が良いなと思った薬を選んでみて下さい。
自覚がない早漏が意外と多い。パートナーが満足できるように挿入時間を増やそう
自分は早漏ではないと思っていても、実は早漏だったという方は少なくありません。
女性が求める挿入時間と日本人男性の平均挿入時間に乖離があることから、多くの男性が相対性早漏である可能性があります。
そして、その早い射精時間には何らかの要因が絡んでいる可能性もあるため、少しでも心当たりがある方は早急の改善が必要でしょう。