「歳をとったら射精を我慢できなくなった。」
早漏の中には加齢によって引き起こされる「衰弱性早漏」という種類があります。
本記事では、衰弱性早漏の基本知識や改善方法などをまとめています。
衰弱性早漏を気にされる方は、こちらを参考にしてみてください。
衰弱性早漏は老化による早漏症状
一般的な早漏は「ペニスが敏感であること」や「セックスに慣れていない事」によって引き起こされます。
一方、衰弱性早漏は、加齢による衰弱によって引き起こされます。
こちらでは衰弱性早漏に関する基礎知識をわかりやすくまとめています。
- 男性ホルモン減少により射精をコントロールする筋肉が弱くなることが原因
- 衰弱性早漏の症状
- 衰弱性早漏は40代以降の男性に多い
男性ホルモン減少により射精をコントロールする筋肉が弱くなることが原因
性欲や勃起に大きな影響を与えている男性ホルモンですが、加齢によって分泌量が減少していきます。
男性ホルモンの分泌量が低下すると、性欲だけでなく筋肉の維持も難しくなってきます。
射精を我慢する際に使用している筋肉が衰える事で、射精が我慢できなくなるといったメカニズムです。
衰弱性早漏の症状
ご自身が衰弱性早漏か否かを知る際、ポイントになるのが、「衰弱性早漏の症状」です。
衰弱性早漏の症状を下記の内容にまとめました。
- 射精する時の発射の勢いも弱い
- 射精時の快感が低い
- 自分の意志で射精をコントロールできない
射精する時の発射の勢いも弱い
射精する際、勢いよく精子が飛び出ないことが続く場合は衰弱性早漏を疑ってみるべきでしょう。
上記でお伝えしたように、衰弱性早漏の場合は射精に関連する筋肉が衰えているため射精のコントロールが難しくなります。
さらに、筋肉が衰えているということは、それだけ精子を押し出す力が弱まっているとも考えられるでしょう。
そのため、射精をする際も力強く精子を飛ばすことができず、ダラダラと垂れ流すような状態になってしまうのです。
射精時の快感が低い
思い切り、そしてたっぷりと精子を力強く飛ばした際は強い快感を得られる事が多いですが、衰弱性早漏になってしまうと射精の勢いが弱まり、快感も弱くなる傾向があります。
精子をしっかりと出せないと、その分、快楽指数も減少していくのが衰弱性早漏の症状のひとつです。
自分の意志で射精をコントロールできない
衰弱性早漏の症状のひとつに、自分の意志で射精をコントロールできないといったものがあります。
これまでの流れからわかるように、衰弱性早漏は射精する際の筋肉が極端に衰えているため、射精をコントロールするのが難しくなる傾向です。
衰弱性早漏も自分の意志とは関係なく精子が出てしまう状態であり、「次はこの体位、そしてこのプレイで射精しよう」といった、セックスの組み立てが困難になってしまうのです。
衰弱性早漏は40代以降の男性に多い
衰弱性早漏は、男性ホルモンが減少し出す40代以降の男性に多いといわれています。
「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH症候群)」といった症状がありますが、これは男性ホルモン「テストステロン」の減少によって引き起こされる男性の更年期障害です。
そして、この症状は40代以降から60代の男性が発症しやすいといわれているため、衰弱性早漏になりやすい方とほぼ同様の年齢層を示唆しています。
ご自身がすでに40代を超えており、上記でお伝えしたような症状が疑われる場合、衰弱性早漏の可能性が高いのではないでしょうか。
衰弱性早漏を治すための選択肢3つ
自分が衰弱性早漏と判断できた際、多くの男性はショックを受けてしまうかもしれません。
しかし、衰弱性早漏は「難病」ではなく、方法次第で改善できる可能性がある早漏です。
衰弱性早漏を治すための選択肢3つ下記の内容にまとめました。
- 【一時的対策】力の入りやすい自分に合った体位を見つける
- 早漏改善トレーニングの実施
- 医療機関を受診して薬を処方してもらう
【一時的対策】力の入りやすい自分に合った体位を見つける
一時的対策ではありますが、力の入りやすい自分に合った体位を見つけてプレイしてください。
下記でおすすめの体位を紹介します。
- 刺激が減り射精時間を伸ばす「対面座位」
- 余計な力が入らない「対面上体立位」
- 射精がしづらい「背面側位」
刺激が減り射精時間を伸ばす「対面座位」
対面座位は、男性が座り、女性が正面を向いて抱きしめられた形で挿入する体位。
激しいピストン運動ができないためペニスへの刺激が少なく、射精感が襲ってきた際にも多少はコントロールすることができます。
早漏が女性の満足度を下げる要因はさまざまありますが、そのひとつが「射精時間の短さ」です。
逆に、早漏であっても射精時間を伸ばすことができれば女性の満足度を高めることができるため、ぜひ試してほしい体位となります。
余計な力が入らない「対面上体立位」
衰弱性早漏の方には、「対面上体立位」もおすすめ。
女性は正常位と同様に仰向けに寝転ぶ形になりますが、男性は女性に覆いかぶさることなく、背筋を垂直に伸ばします。
「対面上体立位」が、衰弱性早漏におすすめの理由として、前屈みにならないことから余計な力が入らなかったり、ペニスへの刺激がやや和らぐため射精感を抑えることができるのです。
セックス中に男性は前傾姿勢になることで、よりイキやすくなると考えられています。
この体位ではそれを避けることができること、さらにペニスが上向きになることから女性にとってもGスポットなどが刺激されやすいといったポイントも魅力でしょう。
射精がしづらい「背面側位」
上記の体位も魅力的ですが、特におすすめなのが、「背面側位」になります。
背面側位とは、男性・女性ともに横に寝そべり、男性が女性の背後から挿入する体位です。
激しいピストン運動ができないこと、またペニスへの刺激が避けられること、そして視界は女性の後頭部なので視覚刺激も避けられる早漏におすすめの体位として知られています。
対面座位と同様に、体がしっかりと密着するため、「愛情を感じることができる」と女性からも支持が高いところも特徴でしょう。
射精がしにくい体位のひとつでもあることから、衰弱性早漏の男性が射精時間を伸ばすには最適の体位と考えて良いのではないでしょうか。
早漏改善トレーニングの実施
衰弱性早漏は、上記でお伝えした通り射精に関連する筋肉が加齢によって衰えていることが原因で発症する早漏です。
そのため、シンプルにその筋肉を鍛え直すといった方法、つまり「早漏改善トレーニング」を取り入れるのも、衰弱性早漏改善の手段のひとつです。
早漏改善トレーニングについて下記にまとめました。
- PC筋トレーニング
- 余計な力が入らない「対面上体立位」
- 射精がしづらい「背面側位」
PC筋トレーニング
衰弱性早漏を改善する上で重要な筋肉が、PC筋です。
PC筋が衰えると、射精コントロールが困難になるだけでなく、排尿にも悪影響を与えると言われています。
今回は、数あるトレーニングの中から、特に日常生活に取り入れやすい肛門開閉トレーニングを紹介しましょう。
「肛門開閉トレーニング」の流れを下記に記載します。
- 3から5秒間、肛門を引き締める
- 同様の時間をかけて肛門を緩める
- この流れを1日10セット行う
慣れてきた方は、もう少しセット数を増やしても良いでしょう。
自宅やトイレ中、さらに移動中など、さまざまな場所で気軽に取り入れられるトレーニングですので、ぜひ今日から実践してみてください。
スクワット
より、強力にPC筋を鍛えていきたいといった方には、スクワットをおすすめします。
ただし、スクワットはある程度、体に負荷がかかるものなので無理のないところから始めてください。
PC筋を鍛えるスクワットは、具体的にワイドスクワットと呼ばれるものです。
下記にその流れを記しました。
- やや肩幅より広く足を広げる
- 地面と太ももが平行になるように意識して腰を落とす
- 元の姿勢にゆっくりと戻す
こちらも、「肛門開閉トレーニング」と同様に1日10セット行いたいところです。
ただし、しっかりと腰が落とせていないと意味がないため、正しくできているか鏡などを見ながら調整するようにしましょう。
医療機関の受診して薬を処方してもらう
医療機関を受診して、薬を処方して貰えばその日から早漏を改善できるようになります。
衰弱性早漏の治療には、内服薬と外用薬の二つがあります。
それぞれ下記で解説していきましょう。
- 内服薬で早漏を治す
- 外用薬で早漏を治す
内服薬で早漏を治す
衰弱性早漏の方に効果的と言われている内服薬が、ED治療薬とダポキセチンです。
ED治療薬は、本来EDを治療するものですが、勃起力を高め、性的刺激に耐える目的から処方されることがあります。
ダポキセチンを含有する医薬品(プリリジー等)を服用すると、射精に至るまでの時間を3~4倍に延ばす事が出来ます。
ご自身に合った医薬品を使ってみる事を推奨します。
バイアグラ 50mg
外用薬で早漏を治す
ペニスの感覚を麻痺させることで、射精までの時間を延ばす、外用スプレーを使うのも選択肢の1つです。
リドカインと呼ばれる麻薬効果のある成分が含まれており、ペニスを鈍感にさせる効果が期待されています。
刺激に弱い方はもちろん、衰弱性早漏の方には効果が期待できる外用薬と考えられるため、気になる方は一度医師に相談してみても良いでしょう。
今日から衰弱性早漏を改善するために行動を始めよう
衰弱性早漏は仕方がないものだと考えてしまいがちですが、正しく行動すればある程度の改善が見込めます。
筋力トレーニングを続けたり、適切な医薬品を使う事で、今まで通りセックスを楽しめるようになりますので、諦めずにもう1度頑張ってみて下さい。