肩こりを治すツボがあるように、生理を早くこさせるツボがあります。
本記事では、生理が早く来て欲しい時に効果的なツボと生理痛に効果のあるツボを解説してきいましょう。
生理が早く来てほしい時のツボ4選
体になんらかの異変が起きていない方であれば、生理は正しい周期でやってきます。
多くの女性は自身の生理の時期を把握できており、大体この時期にやってくるといった予測が可能です。
しかし、生理がやってくるであろう時期に大切な仕事や重要なライフイベントがある場合、生理がやってくると生理痛で集中できないといった恐れもあるでしょう。
そんな時、生理を早めるツボが役立ちます。
生理が早く来てほしい時のツボを4つ、下記にまとめました。
- 三陰交
- 血海
- 石門
- 関元
それぞれ解説していきましょう。
三陰交
生理が早く来て欲しい際に役立つツボのひとつが、三陰交(さんいんこう)です。
東洋医学における経絡と呼ばれるツボをつなぐ経路が3つ交わっていることから三陰交と名付けられており、生理不順などに関連するツボとして知られています。
場所はふくらはぎの内側、骨の際で、くるぶしの内側から上に9センチメートルほどのところです。
三陰交は、「婦人科の要穴」とも称されるほど重要なツボであり、血液循環を改善させることで知られています。
貧血、また血流が悪い時に利用されるツボでもあることから、血流を関連する生理にも大きく関わってくると考えられているようです。
三陰交を正しく効果的に使うことで、生理周期をコントロールできる可能性があります。
両手の親指を重ねる形で三陰交に当て、深く押してみましょう。
痛過ぎない程度に、1日1セット最大20回までを目安に押してみてください。
血海
血海(けっかい)も、生理に関連するツボとして知られている部位です。
血の海をコントロールするといった意味を持つ血海は、婦人科の諸症状などで多く利用されています。
場所は腿の部分で、膝の皿の底辺より指幅3本上に位置しています。
血の滞りを正してくれる効果が期待できるツボであることから、血海も生理周期コントロールには関連してくる可能性はあるでしょう。
生殖器系に良いとされていること、血液全体をコントロールするなど、生理周期コントロールが期待できます。
太ももに対して上から垂直に、3秒押して3秒離すといった形で20回前後繰り返してみましょう。
石門
石門(せきもん)は、体の前部分の中央を通っている任脈上で、おへそから指3本分ほど下部に位置しているツボです。
石門は体をしっかりと温めてくれるツボであり、体調管理にも関連している場所と言われています。
月経不順に効果があると考えられていることから、生理周期のコントロールにも役立つツボと言って良いでしょう。
また、更年期障害にも効果があると考えられており、心のバランスを整えてくれる効果が期待されています。
こちらも、上手に活用することで生理を早めることができる可能性があるでしょう。
仰向けで寝転び、ゆっくりと石門を押しましょう。
痛みを伴わない程度の強さで押すと効果的です。
関元
おへそから指4分ほど下の場所に位置しているツボが、関元(かんげん)です。
生理周期が乱れる理由は肝腎のバランスが崩れていると考えられており、経乱の場合によく利用されているのが、関元とされています。
気を整えるツボとしても知られている関元など経穴を刺激することで、心身も安定して血流改善につながるなど、生理周期をコントロールするのに役立つことでしょう。
こちらも仰向けとなり、指の腹を使いながら痛過ぎない程度にしっかりと押すと効果的と言われています。
生理痛を和らげるツボ5選
生理中、どうしても生理痛に悩まされてしまう方は少なくありません。
こちらでは、生理痛を和らげるツボを6選下記にまとめました。
- 気海
- 腎兪
- 中極
- 帰来
- 照海
- 合谷
それぞれ解説します。
気海
気海は、おへそから指2本分ほど下に位置しているツボです。
気が海のように集中していることから名付けられたと言われており、体を元気にしてくれるツボとしても知られています。
とくに生理予定日の1週間前あたりから意識的に気海を押すことで、生理痛を和らげられる可能性があるでしょう。
中でもリラックスした状態でツボ押しすると、より効果的です。
腎兪
腰の痛みを伴う生理痛に悩んでいる方は、腎兪のマッサージがおすすめです。
腎兪は、ウエストのくびれている部分に両手を当てた時ほどの高さに位置しており、背骨より指2本分外側あたりの位置とされています。
生理痛だけでなく、だるさや腰痛などにも効果があるとされているツボです。
深呼吸をしながら、3秒ほどかけて指の腹で押し続け、それが終わったら吸いながら3秒間をかけて戻すといった形で6回程度で繰り返してみましょう。
中極
おへそから指5本分下がった、陰部に近い場所に位置しているツボが中極です。
生理痛や生理不順にも効果があるといわれているほか、腰痛や膀胱炎にも効果が期待されています。
泌尿器系のトラブルを抱えている方におすすめのツボで、血流促進によって腎機能が高まる場所です。
深呼吸をする流れで、吐きながら中指を中心とした3本の指で3秒間押し、3秒かけて戻すといった形で6回程度繰り返すと効果的でしょう。
帰来
中極からさらに左右に指3本分離れた場所にあるツボが、帰来です。
婦人科系や膀胱のトラブルに役立つと考えられており、生理痛や月経不順などにも高い効果があると期待されています。
親指の腹などで回転させるように少し力を入れて、ゆっくりと指圧していきましょう。
腹痛にも効果があるため、生理痛による腹痛を伴っている方にはとくにおすすめです。
照海
免疫力を高めると言われているのが、照海と呼ばれるツボです。
喉などに良いと言われていますが冷えにも効くといったことから、生理痛にも効果があると言われているツボのひとつとされています。
足の少陰腎経と呼ばれる足首部分に位置するツボです。
具体的には、くるぶしの下部のやや陥没している部分、後脛骨筋腱の前に位置しています。
婦人科系の悩み、さらに頭痛に効果があると言われているため、生理痛で頭痛を伴っている方にはおすすめです。
足首を掴むようにして、親指の腹部分で照海を触ります。
照海を足首部分に向け、上に向かって押しましょう。
合谷
合谷は、さまざまな痛みに効果があると考えられている部位です。
頭痛をはじめ、歯痛や目、鼻、さらに肌荒れや肩こりなど幅広い効果が期待されています。
また、生理前のメンタルにも効果的と言われるなど、万能ツボとも称されているほどです。
合谷は、手の甲を上にした際に親指と人差し指のくぼみ付近にあるツボで、血行を良くすると言われます。
親指を合谷に当てながら、やや強めで痛気持ちいといった強さで指圧してください。
3秒間押して離すを繰り返すと良いでしょう。
痛みが強い時、生理周期をコントロールしたい人はピルを検討しよう
上記でお伝えしたように、生理周期のコントロールや生理痛を和らげる際にツボ押しが効果的です。
しかし、かなり痛みが強い時や生理周期を確実にコントロールしたいといった場合はピルの使用を検討してみても良いでしょう。
ピルを利用するのは不安といった方も多いかもしれませんが、用法などを守って利用すれば安心して利用することができます。
ピルを利用するメリットを下記にまとめました。
- PMSや生理痛を和らげられる
- 生理のタイミングをズラすことが出来る
- コンドームよりも精度の高い避妊が出来る
それぞれ解説します。
PMSや生理痛を和らげられる
ピルは、PMS(月経前症候群)や生理痛を和らげられるといった効果が期待できます。
ピルを服用する事で、女性ホルモンのバランスを整えることができることから、PMSの緩和にも効果が期待できるのです。
正しく服用を続けることで、辛かったPMSや生理痛を軽減させることができるかもしれません。
生理のタイミングをズラすことが出来る
本記事では、ツボ押しによる生理周期のコントロールをお伝えしましたが、ツボ押しによる生理周期コントロールには確実性がありません。
ピルを使えば、より精度の高い生理周期コントロールが可能になります。
具体的な服用方法などについては、使用するピルの種類によって異なりますので割愛しますが、担当医や薬剤師に相談するようにしましょう。
コンドームよりも精度の高い避妊が出来る
ピルは、性行為においてコンドームよりも精度の高い避妊が出来ることでも知られています。
コンドームは正しく使用すると85%ほどの避妊率が得られますが、ピルは種類にもよりますが99.7%の避妊率が得られます。(トリキュラーを使用した場合)
ツボを刺激して生理の悩みを解消してみよう
生理周期をコントロールしたい、また生理痛を和らげたいといった場合、ツボ押しがある一定の効果をもたらしてくれるでしょう。
ただし、その時にどこにどういったツボが存在するかわからずに混乱するといったこともあり得ます。
まず、事前に生理に効果のあるツボをしっかりと理解しておき、実際に利用する際にも焦らないように対処できるようにしておきましょう。
また、どうしても痛みが強い、生理周期を確実にコントロールしたいといった方はピルの服用も検討してください。