生理中、彼氏にイライラして当たってしまうのは悪い事ではありませんが、イライラがトラブルの原因になる事も珍しくありません。
本記事では、生理中に彼氏に当たってしまう理由や対処法などを解説しています。
生理中、彼氏にイライラするのは当たり前
生理中、彼氏にイライラしてしまうのは当たり前です。
生理中の女性は下記2つの理由から心身共に余裕が無いため、大好きなパートナーにもイライラしてしまいます。
- 身体が辛い時は余裕がなくなってしまう
- PMS(月経前症候群)でメンタルが不安定
身体が辛い時は余裕がなくなってしまう
まず一つ目に考えられるのが、身体が辛いことによる余裕のなさでしょう。
生理時には、「プロスタグランジン」と呼ばれる子宮内膜を体外に排出させる物質が分泌されます。
この物質には、血管を収縮させる働きもある為、頭痛や腰痛、腹痛の原因にもなっています。
痛みを感じている最中の人間には、普段のように人に優しくできる余裕はありません。
ましてや近しく甘えることができる対象の彼氏が相手である場合、「この痛みを理解してほしい」といった気持ちも強くなり、さらにイライラが募ってしまうのです。
PMS(月経前症候群)でメンタルが不安定
2つ目に考えられるのが、PMSによるメンタル不調です。
PMSとは、「premenstrual syndrome」の略称で日本語では、「月経前症候群」と訳される症状です。
PMSは生理前から最長10日ほど続くと言われる症状全体を現す言葉で、具体的には下記のような症状が現れます。
- イライラ
- 抑うつ
- 不安
- 眠気
- 集中力の低下
- 情緒不安定
- 食欲不振
- 過食
- めまい
- 倦怠感
- 頭痛
- 腰痛
- 浮腫み
- 乳房の張り
症状によっては、「月経前気分不快障害(PMDD)」と呼ばれることもあるなど、個人の気分ではなく病気として扱われています。
これらの症状により、メンタルが不安定になり、彼氏に対しイライラしてしまう人も珍しくありません。
女性の50から80%が、PMSといった症状に該当すると考えられているものの、治療する方は少ないのが現状です。
彼氏にイライラして喧嘩してしまった時の対処法
生理に関連するイライラで彼氏と喧嘩をした際、生理が終わった後に強い後悔に苛まれるかもしれません。
その内容によっては彼氏を深く傷つけ、修復不可能な状態になってしまうこともあるでしょう。
彼氏にイライラして喧嘩してしまった時の対処法を下記の内容にまとめました。
- 理不尽に怒ってしまった時は素直に謝る
- 外泊するなどして気持ちを落ち着ける
- 生理でメンタルが不安定であることを共有する
理不尽に怒ってしまった時は素直に謝る
彼氏の行動に理不尽に怒ってしまった際は、素直に謝ることをおすすめします。
彼氏が仕事で駆けつけられない際に、「どうせ私なんかお飾りで仕事が一番大切」等とイライラをぶつけられたら、彼氏も辟易するでしょう。
二人の将来のために一生懸命働いていたとしたら、彼氏はその後の関係性を考え直してしまう恐れすらあります。
彼氏に理不尽に怒ってしまった時は、後悔して自分を責める前に「理不尽だった、ごめん」と素直に謝りましょう。
さらに、生理中でイライラして当たってしまったといった旨を伝えること、普段から感謝していることも伝えてください。
彼氏も生理中の発言ということが理解できれば、許してくれるはずです。
もし、理不尽なことで彼氏と喧嘩したら、できるだけ早い段階で素直に謝罪する行動を取ることをオススメします。
外泊するなどして気持ちを落ち着ける
生理中のイライラが原因で喧嘩してしまった場合には、外泊をして気持ちを落ち着ける方法も有効です。
日常と同じ状況で生活していると、生理中にイライラしてうまくいかないことも少なくありません。
例えば、同じ人と同じ場所に居続けた場合、どんなに愛情を持っていてもイライラが募ってしまうものです。
家族であっても考え方や行動、生活リズムが違うように、赤の他人である彼氏と長くいればその言動の違いが気になるものでしょう。
さらに生理中にイライラしていれば、彼氏のちょっとした気に入らない言動で支離滅裂な言葉で怒りをぶつけてしまう恐れもあります。
その際、いつもと同じ場所や同じカフェで話し合っても、なかなか気持ちを割って謝ることができないかもしれません。
そのため、生理のイライラで喧嘩をした際は外泊などで気持ちを落ち着かせるといった行動が効果的です。
自然の中の宿に泊まったり普段とは違う環境のホテルに泊まるなど、日常を離れると少し冷静になることができます。
日常から離れた状況であれば、自分自身を客観視することができるため、理不尽な怒りで彼氏を追い詰めたことを反省できるかもしれません。
生理でメンタルが不安定であることを共有する
上記でお伝えしたように、生理中のイライラはPMS(月経前症候群)である可能性があります。
また、生理痛が一般の女性よりも辛い体質など、こういった場合は彼氏の理解が必要です。
ただし、自分はPMSかもしれないとかイライラしてしまうと伝えるだけでは、生理を経験する事が無い男性には理解が難しいかもしれません。
PMSであればホルモンバランスが崩れて精神不安定になっている可能性があるといった、「具体的な内容」を伝えましょう。
「普段の私とは違う状態だから、失礼な態度を取るかもしれないが無視してくれて構わない」など、男性に理解しやすいように伝えてください。
腹痛、頭痛、腰痛など痛みからやってくるイライラであっても、生理の仕組みを説明した上で発生することを伝えましょう。
男性はその現象における原因を知りたがる傾向がある為、「〇〇は、こういった理由だから辛い」と伝えることが必要です。
メンタルが不安定になる理由を余裕がある時にじっくりと話し合い、二人で生理中の辛い状況を乗り越えられるように努力してみましょう。
生理中のイライラを抑えるためのおまじない3選
生理中にイライラしてしまうのは、致し方がないことです。
しかし、それを気合で乗り切ったり仕方がないと周囲に迷惑をかけたり、自暴自棄に陥ったりするのは得策とは言えません。
そのため、少しでも効果が期待できそうな、「生理中のイライラを抑えるための努力」をしてみることをおすすめします。
生理中のイライラを抑えるためのおまじないを下記の内容にまとめました。
- ハーブティーで穏やかな気持ちを維持する
- ビタミンCをこまめに摂取してストレスに打ち勝つ
- トリプトファンを摂取して幸せホルモンを補充する
ハーブティーで穏やかな気持ちを維持する
生理中のイライラは、ハーブティーを飲んで軽減できます。
生理痛は体の冷えによって悪化する事から、身体を温めるようなハーブティーがおすすめです。
具体的には下記3つの種類が適しています。
- ジンジャーティー
- カモミールティー
- サフランティー
この他にも、抗うつ作用が期待されているレモンバームや、リラックス効果のあるスペアミントのハーブティーもオススメです。
ちなみに、カフェインを含むお茶を飲むと生理痛が酷くなる可能性があるので、出来るだけ避けるようにしましょう。
ビタミンCをこまめに摂取してストレスに打ち勝つ
ビタミンCには、他ビタミンの吸収を助ける働きや、ストレスを緩和させる働きがあります。
レモンが代表的ですが、そのままだと酸っぱくてなかなか積極的に摂取できません。
おすすめは、グレープフルーツやキウイ、いちごなどの食べやすいフルーツでの摂取のほか、ブロッコリーやカブなど野菜類からの摂取です。
ビタミンCは摂取後にすぐに体外に排出されてしまうビタミンとして知られているため、ドリンクなどでこまめに摂取することを心がけてください。
トリプトファンを摂取して幸せホルモンを補充する
生理中のイライラや不安解消には、トリプトファンがオススメ。
トリプトファンとは、必須アミノ酸の一種でありストレス緩和が期待される成分になります。
トリプトファンにはセロトニンと呼ばれる幸せホルモンを分泌させる働きがあり、セロトニン不足によって引き起こされるイライラや強い不安感などの精神症状を緩和させてくれます。
トリプトファンは下記の食材に多く含まれます。
- 豆腐
- 納豆
- 味噌
- チーズ
- 卵
- バナナ
- 赤身魚
ビタミンB6と同時摂取するとより効果的だと言われていますので、チョコラBBなどのサプリメントと併せてトリプトファンを摂取するようにしてみましょう。
イライラするのは自然な事!彼氏との関係が悪化しないように対処していこう
生理中、イライラしてしまうのは個人の性格によるものではありません。
生理のメカニズム上、どうしてもイライラしてしまうためごく自然なことと考えることから始めましょう。
だからといって彼氏に当たり散らしたり、イライラを理不尽にぶつければ関係悪化は避けられません。
まず、自分自身が生理のことを理解した上で、彼氏に丁寧に伝えられるようにしましょう。
そしてその悩みと辛さをしっかりと共有し、二人で生理中のイライラを乗り越えられるよう、努力してみてください。