生理中のセックスは、性感染症や子宮内膜症の原因になります。
生理1~3日目は出血量が多くセックスどころではないので、どうしてもヤりたい時には出血量が落ち着く4~5日目以降にしてみましょう。
これらのような生理中のセックスに関する知識を、こちらの記事で詳しく解説していきます。
生理中のセックスによる悪影響
生理中にも性器を意識したり、ホルモンバランスの影響によってムラムラする事がありますが、生理中のセックスには下記2つのようなリスクがあります。
- 性感染症
- 子宮内膜症
性感染症
生理中の膣内環境はアルカリ性に近づいていると言われており、普段酸性に保たれている膣内とは違い雑菌がとても繁殖しやすい状況です。
具体的には下記の理由で感染症にかかりやすい傾向にあるようです。
- 経血には雑菌が多い
- 免疫力が低下している
- 膣内が大変デリケートで雑菌が繁殖しやすい
また挿入によって排出すべき経血が体内に戻ってしまうことにより、大腸菌や連鎖球菌といった雑菌による感染を引き起こす可能性もあります。
そのほか、淋病やクラミジア感染症、梅毒、トリコモナス腟炎など、生理中は数多くの性感染症にかかりやすい時期と言えるでしょう。
子宮内膜症
生理中にセックスをしてしまうと、前述の性感染症によって子宮内膜症が引き起こされてしまう可能性があります。
子宮内膜症は、子宮内膜組織が子宮以外の場所で増殖し剥離を繰り返す症状で、30~50%の方が不妊になると言われています。
子宮内膜症になると月経とは関連せずに下腹部に痛みを伴ったり、時間が経過すると性交痛、排便痛なども出現するため危険です。
生理中のセックスによる性感染症によって、子宮内膜症が引き起こされると日常生活に多大な悪影響を与えます。
【いつから】生理何日目からセックスが可能か
生理中は性感染症の危険性があるため、本来であればセックスは避けるべきです。
ただし、生理期間は1週間ほどあり、その全ての時期にリスクがあるとも言い切れません。
生理何日目からセックスができるようになるのか、下記の内容にまとめました。
- 生理1~3日目あたりは出血量が多いので、セックスどころではない
- 生理4,5日目以降であれば可能
生理1~3日目あたりは出血量が多いので、セックスどころではない
生理1日目から3日目は出血量が多く、膣内が大変デリケートな状態になっています。
個人差はあるものの、経血量は1回の生理で20~140mlと言われており、特に1~3日目はその量が最も多くなる時期です。
経血にはさまざまな分泌物が混ざっており、セックスによってそれらが体内に押し戻されることによって引き起こされる症状が懸念されます。
そもそも大量の出血がある状態なので、セックスどころではないでしょう。
生理4,5日目以降であれば可能
生理4日目以降は、出血量もかなり収まり、体調も徐々に回復してくる時期です。
しかし、生理4日目以降とはいえ生理中であることに変わりはありません。
アルカリ性に傾いている膣内は雑菌が繁殖しやすく、さらに子宮内部が傷つきやすい状態であることは変わらないため、性感染症などのリスクは継続しています。
この時期にセックスをしようと考えている方は下記の内容に注意してください。
生理中でも感染症や避妊の観点からもコンドームを付けるべき
出血量が収まっているとはいえ、生理中は子宮内部がデリケートな状態かつ免疫が下がっている状態です。
性感染症予防や避妊の観点からも、必ずコンドームは付けるようにしましょう。
欲望に流されることなく、冷静な判断ができるようになりましょう。
生理中はムラムラするが、セックスには慎重になろう
生理中はホルモンバランスの関係などから、ムラムラしてしまいがちです。
しかし、生理中は膣内自体が大変デリケートで雑菌は繁殖しやすい時期であり、出血量も大変多い時期でもあります。
「妊娠しない時期」と勝手な判断で性行為をしてしまうことで、性感染症や子宮内膜症、望まない妊娠など、さまざまなトラブルを招いてしまう可能性があるでしょう。
つまり、生理中のセックスには多大なリスクがあり、メリットはほぼ無いということになります。
生理中にセックスをしたい気持ちは誰もが持つ感情ですが、欲望に負けず冷静な判断をすることが重要です。
ムラムラした際は、ぜひ本記事を参考にセックスについて慎重に考えてみてください。