「体重が増えてから肉割れが気になる……。」
「肉割れを消したいけど、やり方がわからない……。」
このような悩みを抱えていませんか?
肉割れはひと目見ただけでわかるような目立つ場所にはあらわれにくいですが、女性なら気になるものですよね。
今回は、肉割れができてしまう原因と消し方、予防法について紹介していきます。
肉割れが気になっている人や、予防をしたい人はぜひチェックしてくださいね。
肉割れってそもそも何?
肉割れとは、皮膚が裂けてできた亀裂のことを指します。
裂けるといっても、肌の表面が裂けて出血を伴うようなものではありません。
皮膚は表皮・真皮・皮下組織に分けられますが、中間層の真皮が急激な皮膚の伸縮によって裂けてしまい、表皮から裂け目が見えてしまうことを肉割れと呼んでいるのです。
皮膚がひび割れたり陥没していたりするように見えるので、肉割れと呼ばれています。
肉割れのメカニズムとは?
急激な体型の変化によって真皮層が断裂し、脂肪が割れているように見えるのが肉割れのメカニズムです。
医学的には「皮膚伸展線条(ひふしんてんせんじょう)」や「線状皮膚萎縮症(せんじょうひふいしゅくしょう)」と言われていて、男女共通の悩みとなっています。
肉割れにも種類がある!
皮膚がひび割れているように見える肉割れですが、赤い肉割れと白い肉割れの2種類に分けられます。
赤い肉割れは皮膚が断裂したばかりの頃で、肉割れの初期状態です。
急激な体型の変化で皮膚が裂けてしまい、皮下組織の下にある毛細血管が透けて見える状態で、触っても痛みはありません。
白い肉割れは裂けてしまった皮膚が修復されている状態で、赤みが消えて白くなっていきます。
肉割れが起こっていない周りの皮膚との色のトーン差があるので、修復されても肉割れが目立ってしまうことがあるのです。
肉割れができやすいのはどこ?
脂肪が多いところに肉割れが起こりやすいので、
- 下腹部
- 太もも
- お尻
- 腰回り
- 脇の下
などに起こることが多いです。
常に体型をチェックしていないと、肉割れが起こっても気づきにくいです。
脂肪が多い箇所は特に注意して確認しておきましょう。
【肉割れの原因】肥満以外にも?
肉割れというと急激な体型の変化によって起こることがほとんどで、肥満の人に多いというイメージがあるかと思います。
しかし肥満体型の人以外でも肉割れが起こることがあるので、どのような人に起こるのか以下で詳しく見ていきましょう。
急に太る・痩せるとできることも!
今まで標準体重だった人が急激に太ると、脂肪の量に対して皮膚の伸縮が間に合わなくなり、肉割れが起こります。
また、痩せたときに肉割れができてしまったと感じている人がいるかもしれませんが、実は痩せて肉割れが起こったのではありません。
太っていたときにできていた肉割れが、脂肪がなくなって目立ってしまうことが原因です。
妊娠線と呼ばれることも!
妊娠している女性の下腹部にできた肉割れは、妊娠線とも呼ばれています。
子宮が大きくなるにつれて、お腹の表面の皮膚も伸びていきます。
皮膚が伸びるよりもお腹が大きくなるスピードの方が早いので、妊娠線は人によっては複数できてしまうことも。
思春期による成長期!
太ったり妊娠したりのほかにも、思春期になって身体が急激に大きくなることでも肉割れが起こります。
肉割れが起こったばかりの頃は痒くなるのですが、掻きむしってしまうと跡が残ってしまうので、あまり触らないようにしてください。
年齢を重ねると肉割れしやすくなる!
年齢を重ねるにつれてコラーゲンやエラスチンなど、皮膚の潤いを作り出しているものが無くなって肌の弾力が失われていきます。
肌の弾力がなくなると真皮層が裂けやすくなるので、太っていないのに肉割れが起こってしまうのです。
急激に筋肉が発達する!
筋トレや負荷の大きい運動を行うと筋肥大が起こりますが、急激に筋肉が発達することで肉割れが起きます。
筋肥大による肉割れは特に男性に起こることが多いので、筋トレをする際は身体のチェックを怠らないようにしましょう。
歩き方や走り方も影響する!
歩き方や走り方によっては、肉割れが起こる原因となってしまうこともあります。
足の指が浮く浮き指になることで、ふくらはぎや太ももに負担がかかって最終的には肉割れが発生。
ヒールの高い靴を履くことが多い女性に多いので、なるべくかかとが高い靴を履かないようにしましょう。
肌が乾燥している!
肌が乾燥していると、肉割れを起こしやすくなります。
乾燥した砂場が割れやすくなるのと同じで、皮膚も潤いがなくなると肉割れを起こすので、乾燥しやすい時期は特に注意が必要です。
肉割れを簡単に消すことはできない!
肉割れは一度できてしまうと、簡単に消すことができません。
初期状態である赤い肉割れの時点だと対処しやすいですが、白い肉割れにまで進行すると自宅で治すことができなくなってしまうのです。
美容クリニックで治療することが効果的!
どうしても肉割れを改善したい場合は、美容クリニックで治療することをおすすめします。
間違った方法で行っても改善しないばかりか、悪化させてしまうことも少なくありません。
なるべく目立たなくしたい場合は美容クリニックを受診し、以下のような治療を受けましょう。
炭酸メソによる治療!
もともとはフランスで妊娠線を消すための治療として利用されていた炭酸メソは、副作用がほとんどなく効果も高いので、人気の治療法となっています。
皮下組織に医療用の注射針で炭酸ガスを注入し、真皮の血流を促すことが目的です。
血流が良くなった真皮は代謝が良くなりコラーゲンが産出され、再生能力が上がって肉割れの改善が期待できるでしょう。
ダーマペン4による治療!
ダーマペン4とはペン状の医療器具を用いて、肌に微細な穴を空けてそこに細胞成長因子を流し込む治療法です。
高速で行うため痛みもほとんどなく、高い効果を得られます。
色素沈着などを起こさずに施術できるのが魅力ですが、多少のダウンタイムがあるので治療を行う時期に注意しましょう。
肉割れを事前に予防するコツ!
肉割れは美容クリニックなどを受診しなければ消すことができないので、対策をすることが重要になってきます。
自宅で行える予防法を紹介していきますので、肉割れを起こしたくない人は以下の予防法を行ってくださいね。
保湿を徹底して予防することが大切!
肌に潤いが少なくなると、乾燥して肉割れが起こりやすくなります。
特に冬は乾燥しやすいので、保湿を徹底的に行わなければ美容面にも影響しますよね。
顔などの見えるところだけの保湿を行うのではなく、肉割れが起きやすい下腹部や太もも、ふくらはぎの保湿もしっかりと行ってください。
ボディ用の保湿クリームなどを2回ほど重ね塗りしてから、馴染ませるようにマッサージを行うとより効果的です。
マッサージは足首から太ももの付け根に向かって揉みほぐし、リンパの流れに沿って行いましょう。
急に体重を大きく変動させない!
急激な体重の増加は、肉割れを起こしてしまう最も大きな原因となります。
特に脂肪がつきやすいお腹や腰回り、太ももなどは肉割れが起きても気が付かないことが多いです。
体重を増加させないためにも、食事内容を見直すことは欠かせません。
三大栄養素でもある糖質・脂質・たんぱく質を意識して適量摂り、ビタミンやミネラルも取り入れるようにしましょう。
また、お菓子などの間食が増えると、食事の量が少なくても太る原因になります。
どうしても間食をしたい場合は、チーズや卵などのたんぱく質を多く含むものに変えたり、ナッツなどの良質な脂質が摂れるものに変えたりするといいですね。
骨盤の歪みなど正しい歩き方に調整する!
骨盤が歪んでいると重心の位置が変わってくるので、歩き方にも影響してきます。
普段の生活で足を組んで座ったり、片足に体重をかけて立ったりしていると骨盤が歪んでしまうので対策が必要です。
歪みを矯正するストレッチを行って、体重のかけ方を意識して歩き方を調整しましょう。
一生消えないと呼ばれる肉割れ!事前に予防を徹底しよう!
今回は肉割れが起こってしまう原因と対策、予防法について紹介しました。
急激な体重の増加や妊娠によって肉割れが起きてしまいますが、
- 保湿を徹底する
- 急激な体重増加に気をつける
- 骨盤の歪みを矯正する
などの予防法を行うことで、ある程度防止することが可能です。
肉割れが起きてしまった場合は美容クリニックを受診して、治療を受けることで目立たなくさせることができます。
すぐにできる対策としては、保湿が最も効果的です。
肉割れを起こさないためにも保湿を丁寧に行って、美しい身体を手に入れましょう!