こちらでは早漏防止の塗り薬の詳細や、どんな人に向いているかを詳しく解説していきます。
また、おすすめの早漏防止薬も併せてご紹介。
塗り薬(軟膏)の早漏防止薬とは
早漏防止に使われる塗り薬は、男性器の亀頭などの敏感な部位に塗布し、感覚を麻痺させることで早漏を改善する医薬品です。
特に、「男性器の感覚が強すぎて射精が我慢できない(過敏性早漏)」という方に特におすすめ。
こちらでは早漏治療の塗り薬の基本情報について詳しく解説します。
- 成分と効果時間
- 成分
- 用法のタイミング
- 主な副作用
- ED薬との併用は可能か
成分と効果時間
塗布タイプの早漏防止薬には、局所麻酔の有効成分(リドカインなど)が含まれているものが多いです。
局所麻酔の効果は大体3時間程度続きます。
局所麻酔成分の他にも、男性ホルモンを皮膚から補充するタイプの薬剤もあり、これらは定期的に塗布を続けることで男性ホルモンを増強させ、精力をアップさせることにより早漏改善を図る作用があるため、効果時間も長くなっています。
用法のタイミング
早漏防止薬を使用するタイミングは、薬によって異なる場合がありますが、おおよそ性行為の15分~30分ほど前になります。
塗布をして10分~15分程度で効果が現れ始めますが、個人差がありますので使用するタイミングは様子を見て変えていきましょう。
男性ホルモンを増強するタイプの場合、薬剤によって使用の頻度やタイミングが異なります。
効果が出始めるまでは1日1回の使用を続け、効果が実感できてからは2日おき、週に1回と頻度を減らしていくのが一般的です。
主な副作用
大半の人は塗布タイプの早漏防止薬で副作用が出ることはほとんどありません。
しかし、まれに以下のような副作用が現れる可能性があります。
- かゆみ
- かぶれ
- 発疹
- アレルギー症状
違和感を覚えたときはすぐに洗い流しましょう。
ED薬との併用は可能か
早漏防止薬は、基本的にはED用の医薬品と併用しても問題ないとされています。
例えば、ED治療薬のバイアグラと同じ成分「シルデナフィル」と、早漏治療の成分「ダポキセチン」を掛け合わせた【スーパーカマグラ】というお薬もあります。
塗布タイプの早漏防止薬で併用を注意しておかなければならないのは、不整脈関連の医薬品。
関連する薬を日常的に服用している方は、かかりつけ医などに併用しても問題ないかどうかを必ず確認するようにしてください。
尚、EDを治療すれば早漏が治ることについては、以下の記事で詳しく解説しています。
塗り薬(軟膏)の早漏防止薬はこんな方におすすめ
塗り薬の早漏防止薬にも相性があり、人によっては望む効果が得られないことがあります。
そのような事態を防ぐため、塗り薬の早漏防止薬はどんな人に向いているのかを解説していきます。
- 前戯だけで射精してしまう方
- 性行為の経験が少ない方
- 亀頭の刺激に慣れていない方
- 心因性早漏の方は塗り薬ではなく内服薬がおすすめ
前戯だけで射精してしまう方
前戯だけで射精をしてしまい、挿入にまで至ることができない…という方は、過度な興奮状態に陥りペニスが異常に敏感になっている可能性が高いです。
塗布タイプの早漏防止薬は、ペニスの感覚を鈍らせてくれるので、前戯だけで射精する事態を防げます。
また、前戯の際はペニスにできるだけ刺激を与えないようにする、などの対策も合わせて行うのがおすすめです。
性行為の経験が少ない方
性行為の経験が少ない方は、興奮などの心理面、刺激などの身体面のどちらも異常に敏感になり、早漏気味になってしまうということがよくあります。
そのため、性行為の経験が少ない場合は、早漏防止薬を塗布して感覚を鈍らせておくのがちょうど良いかもしれません。
感覚は鈍らせても感度はほぼそのままなので安心してください。
亀頭の刺激に慣れていない方
ペニスの中でも最も刺激を感じる部位は亀頭です。
そのため、早漏防止薬は基本的には亀頭を中心に塗布します。
亀頭の感覚が鈍れば、射精までの時間を遅延させる効果が期待できます。
性行為は亀頭に刺激を受けやすいので、刺激に慣れていない方はあらかじめ早漏防止薬を塗布しておくのがおすすめです。
心因性早漏の方は塗り薬ではなく内服薬がおすすめ
塗布タイプの早漏防止薬は、基本的には「過敏性早漏」の方におすすめの治療方法です。
一口に早漏と言っても色々な種類があり、過敏性早漏はペニスの感覚が異常に強いことが原因とされています。
そして過敏性早漏に次いで多いのが、心理的な原因によって引き起こされる「心因性早漏」です。
心因性早漏は、性行為に対するストレスやトラウマによって過度な興奮状態に陥り、射精しやすい状態になっていることをいいます。
心因性早漏は、外部からの刺激はあまり関係ない場合が多いので、塗布タイプの早漏防止薬は向いていません。
精神的な問題が早漏の原因となっている方は、興奮状態を抑制する錠剤タイプの内服薬(プリリジーなど)がおすすめ。
自分がどのタイプの早漏なのかをしっかりと把握し、身体に合った医薬品を使いましょう。
効果のある塗り薬(軟膏)タイプの早漏防止薬4選
それでは最後に、早漏防止塗り薬のおすすめを4つ紹介していきます。
- ロックスゼリー
- プリロックス
- グローミン
- ネオスポリン
ロックスゼリー
ロックスゼリーは、麻痺させたい体の部位に塗ると、おおよそ30分後から効果が現れ始め、皮膚の感覚がない状態になります。
適量を塗ることで挿入時の刺激に鈍感になり早漏が改善されます。
また、性行為を痛いと感じる女性の方、痔の方が肛門周囲の痒みを軽減させるためなどにも使われています。
毒性が比較的弱いお薬ですので、歯科・外科・産婦人科・耳鼻咽喉科などの医療現場でも広く使われています。
プリロックス
プリロックスは、早漏防止に特化した海外の塗り薬です。
ジェネリック医薬品なので、安価で購入できるのが特徴です。
内服タイプの早漏防止薬との併用が可能であるため、同時に服用をすることでより強い早漏防止効果が期待できます。
使用するタイミングは性行為の30分前、持続時間は3時間程度とされています。
プリロックスには、医療用麻酔で使用される有効成分が含まれているため、塗布量には注意しましょう。
グローミン
グローミンは、男性ホルモンを補充するための塗り薬です。
男性ホルモンであるテストステロンが有効成分として配合されています。
睾丸部にグローミンを塗布することにより、皮膚からテストステロンを吸収し、自然に男性ホルモンを補充していくという仕組みです。
使用する頻度は1日2回まで、効果が現れ始めたら1日1回に減らします。
早漏はもちろん、EDや性欲欠乏の改善などの効果が期待できます。
麻酔の効果はないため早漏改善の即効性はありませんが、男性ホルモンの補充により根本的なところから早漏を解決していきたいという人におすすめ。
ネオスポリン
ネオスポリンは、痛み止めや感染症予防を目的に使用されているアメリカ製の軟膏です。
麻酔の成分が含まれているため、男性器に使用することで早漏防止の効果が期待できます。
ネオスポリンは麻酔効果が強いため少量の塗布で問題ありません。
通常の早漏防止薬で満足する結果が得られなかったという人におすすめです。
過敏性早漏の方は塗り薬(軟膏)の早漏防止薬を使用しよう
早漏には人によって様々な種類があり、効果的な治療をするためには自分がどのタイプの早漏なのかを知っておくことが重要です。
男性器の感覚が強すぎる方は過敏性早漏の可能性が高いため、塗り薬での早漏防止がおすすめです。
塗り薬の中にも、局所麻酔の成分によって男性器の感覚を鈍らせるものや、男性ホルモンを補充するタイプのものなど色々あります。
その中でも自分に合いそうなものを選び、早漏を改善していきましょう。