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生理痛が全くない人と痛みを強く感じる人の違い

生理痛が全くない人と痛みを強く感じる人の違い

毎月訪れる生理の際、つらい痛みに悩まされている方は少なくありません。
しかし、中には生理痛が全くない方もいます。

本記事では、生理痛が全くない人の特徴を紹介しています。

生理の痛みには2つの種類があります

生理痛には2つの種類がある事を表現している女性のイラスト

生理痛には大きく分けて下記の2つの種類があります。

  • 子宮が収縮する時の痛み
  • 子宮口が狭いことによるうっ血痛

子宮が収縮する時の痛み

子宮内膜が剥がれる現象が生理ですが、その生理中に子宮は収縮している状態です。
生理痛がひどいといった方は、この子宮の収縮によって強い痛みを感じていると考えられています。

まず、体外に排出される不要な子宮内膜と血液は、経血と呼ばれており、この経血を押し出すため、体内でプロスタグランジンといった生理活性物質が生成されます。

プロスタグランジンは生理にとって重要なものですが、あまりにも生成量が多い場合、子宮の収縮が過剰になってしまい、時には陣痛のような痛みを伴ってしまう方もいます。

また、プロスタグランジンには血管収縮作用があるため、頭痛や腰痛といった痛みを強める可能性が高いのです。

プロスタグランジンの生成量が多い方は腹痛だけでなく、腰痛や頭痛などが同時に起こっているかもしれません。

子宮口が狭いことによるうっ血痛

経血は子宮口から排出されます。
子宮口は女性であれば必ず存在するものですが、その出口の大きさは人それぞれです。

若年女性をはじめ、出産経験のない女性の場合、子宮口が狭い傾向にあるため、生理痛がひどくなる可能性が高いと言われています。

本来、経血が子宮口からスムーズに排出されれば問題ありませんが、子宮口の出口が狭い方の場合、外にスムーズに流れないため痛みを伴ってしまうのです。

普段、閉まっている子宮口から経血が押し出されるため、狭いほどに負荷がかかります。
結果、うっ血痛を引き起こしてしまうといった流れです。

生理痛が全くない人の特徴

生理痛がまったくない女性のイラスト

上記の流れから、誰もが生理中には何かしらの痛みを伴う可能性が高いと考えられます。
一方で、生理痛があまりない、全くないといった方もいるのです。

財団法人女性労働協会の調べによると、約2割の女性が生理痛を感じないと回答しています。

人によっては日常生活に支障が出るほどにつらい生理痛ですが、なぜ生理痛が存在しない方がいるのでしょうか。
考えられる理由を下記の内容にまとめました。

  • 子宮口が広く、子宮内膜の排出がスムーズ
  • 血行が良い

子宮口が広く、子宮内膜の排出がスムーズ

上記でお伝えしているように、生理痛の原因のひとつが、子宮口が狭いことで経血がスムーズに排出されないうっ血痛です。

これを逆に考えると子宮口が広い方の場合、経血がスムーズに排出できることから、うっ血痛が起こりにくいと考えることができます。

血行が良い

生理痛というと、子宮に何らかの問題があると捉えられがちです。
しかし、血行不良も生理痛の原因になると言われています。

生理活性物質プロスタグランジンに血管収縮作用があります。
さらに生理中は体温が下がるためより血行不良が進むことで、骨盤内でプロスタグランジンが滞り、さらに生理痛を強くしてしまう恐れがあるのです。

そのため、普段から血行が良く、血流が良好の方は生理痛が起こりにくいと考えることができます。
プロスタグランジンは必ず生成されるものの、血行が良いことで骨盤内に滞ることが避けられるため、痛みを感じないと考えられるのではないでしょうか。

生理の痛みを強く感じる人の特徴

生理痛を強く感じている女性とけろっとしている女性のイラスト

こちらでは、生理の痛みを強く感じてしまう人の特徴3つをまとめました。

  • プロスタグランジンの生成量が多い体質
  • 子宮口が狭く、子宮内膜が分厚くなりやすい
  • デスクワークや運動不足などで血行が悪い

プロスタグランジンの生成量が多い体質

体内物質「プロスタグランジン」の生成量が多い場合、過剰分泌による強い子宮収縮が生理痛を引き起こしてしまう可能性があるのです。

また、上記でお伝えしているように血管を収縮させる作用があることから、腰痛や頭痛、さらに体がだるくなるといった症状も訪れます。
さらに、プロスタグランジンは胃腸の働きにも悪影響を与える可能性があり、下痢や吐き気といった症状が出る方もいるでしょう。

実際に生理痛がつらいといった女性は、そうでない女性よりも子宮内膜や経血に、プロスタグランジンが多く含まれていることがわかっています。
もし、生理痛があまりにもひどいといった場合、プロスタグランジンの生成量を疑ってみても良いでしょう。

子宮口が狭く、子宮内膜が分厚くなりやすい

経血が排出される場所は、子宮口の出口からです。
子宮口が狭い人の場合、経血がスムーズに排出することができず、うっ血痛が起こると考えられています。

また、子宮口が狭い方は子宮内膜が分厚くなりやすいと考えられており、より収縮が強くなり痛みを感じやすくなるとも考えられるでしょう。
子宮内膜が厚い場合は経血量が増えるとも言われている為、生理の大きな痛みに繋がるとされています。

デスクワークや運動不足などで血行が悪い

生理活性物質プロスタグランジンは、血行が悪いと骨盤内に滞ると考えられています。
骨盤内に滞ったプロスタグランジンは、生理時の重い痛みの原因に繋がります。

例えば、デスクワークや運動不足の方は血行不良である可能性が高く注意が必要でしょう。
運動不足により筋肉量が低下すると血液を送り出す力が不足し、結果的に血行不良に陥ります。

生理痛を和らげるための解決策3つ

生理痛を和らげるためにヨガやピルを飲んでいる女性のイラスト

こちらでは、生理痛を和らげるための解決策を3つ下記の内容にまとめました。

  • 血行が良くなるようにストレッチや運動を行う
  • 自分に合った鎮痛剤を適切なタイミングで服用する
  • 低用量ピルを使って生理周期を安定させる

血行が良くなるようにストレッチや運動を行う

生理痛の程度は、身体の血の巡りによって重くなったり軽くなったりします。
そのため、血行が良くなるよう、ストレッチや運動を日常生活に取り入れてみましょう。

ストレッチだと、「腰回し」や「骨盤ゆらし」。
ヨガだと、「猫のポーズ」などを行うのが効果的だとされています。

その中でも、「骨盤ゆらし」は仕事中でも気軽にできるためオススメです。

  1. 椅子に浅めに座る
  2. 骨盤を立てるように背筋を伸ばす
  3. 息を吐くと同時にお腹をへこませる
  4. 背中を丸めて骨盤を後ろに傾ける

1日に10セットほど行うと効果的です。
また、運動であれば激しすぎる運動は避け、1日4000歩以上のウォーキングや軽いランニング、水泳などを取り入れてみましょう。

血行改善は、翌日に効果がいきなりあるものではないため、継続を念頭においた上で取り入れるようにしてください。

自分に合った鎮痛剤を適切なタイミングで服用する

生理痛を和らげるシンプルな方法が、鎮痛剤の服用です。
生理痛がつらいといった際、服用される方が多いかもしれませんが、適切なタイミングはもちろん、ご自身に合ったものを使用することが重要になります。

鎮痛剤と一口にいっても、下記3つのような種類があります。

  • イブプロフェン
  • アセトアミノフェン
  • ロキソプロフェン

例えば、イブプロフェンは成分が子宮に移行しやすいことから生理痛の鎮痛剤としても活用されています。

「必ずこの成分が入っていれば効果がある」といった確証はなく、人によって鎮痛剤の効き目には個人差があります。
まず、生理痛を和らげるためにはご自身に合った鎮痛剤を選びましょう。

鎮痛剤を服用する際は、痛み出しのはじめ、これから痛み出しそうだといったタイミングが適切です。
鎮痛剤は痛み止めではありますが、痛みを予防するといった意味で活用すると良いのではないでしょうか。

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低用量ピルを使って生理周期を安定させる

生理痛を改善する際、低用量ピルの利用も効果的です。
低用量ピルは、避妊効果を持つホルモン剤と考えられていますが、生理日移動、月経困難症をはじめ、生理痛の緩和などの効果があることでも知られています。

生理痛の原因と考えられている、プロスタグランジンの生成量を減少させる効果も期待されています。
子宮内膜の増殖を抑えてくれる効果も期待されていることから、経血量が減少し生理痛緩和につながるでしょう。

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生理痛が無い人から、痛みから逃れる方法を学ぶべし

生理痛に悩んでいる方は、まず生理のメカニズム、生理痛になる理由を理解しましょう。
その上で、自分の生理痛はどれが原因なのか知ることが大切です。

そして生理痛がない人の特徴から、取り入れやすい部分を確認し、実生活にいかしてみてはいかがでしょうか。
生理痛は、努力次第で緩和することが可能です。

我慢し続けるのではなく、効果的な方法を取り入れながら生活していきましょう。