生理中の岩盤浴や温泉に入っても良いのか不安になる人は少なくありません。
本記事では、生理中に岩盤浴や温泉を利用できるのか否かについて解説しています。
生理中でも岩盤浴なら楽しめる。入る時のマナーや注意点
結論から言えば、生理中にも岩盤浴は利用することができます。
また、生理中に岩盤浴を利用することで嬉しい効果も期待できるため、積極的に利用したいところです。
生理中の岩盤浴時には、下記ポイントに注意をしましょう。
- 施設が生理中の利用を許可しているか確認する
- 出血のピーク時は岩盤浴を控え、生理4日目以降に入るようにする
- 設備や備品を汚さないよう、生理用品の選び方を工夫する
- こまめな水分補給を心がける
施設が生理中の利用を許可しているか確認する
生理中に岩盤浴を利用する際、まず施設が生理中の利用を許可しているか必ず確認しましょう。
例えば、温泉施設内に岩盤浴がある場合、温泉施設側が生理中の利用を禁じている場合もあり岩盤浴が利用できないことがあります。
一方、岩盤浴だけは利用ができる、岩盤浴のみの施設であれば利用可能など、施設によって方針に違いがある部分は注意したいところです。
使用許可を確認せずに迷惑をかけた場合、トラブルにも発展する可能性があるため注意しましょう。
出血のピーク時は岩盤浴を控え、生理4日目以降に入るようにする
生理中は経血が必ず出ます。
その量は個人差があるものの、生理1日から3日までは出血量が多い、「ピーク」の状態といったところは共通しているでしょう。
出血量が多いと岩盤浴用の衣類を汚してしまったり、施設自体を汚してしまう恐れがあります。
また、出血が多い上に岩盤浴はたっぷりと汗をかくことから鉄分不足に陥り貧血を起こす可能性があり危険です。
さらに生理中は免疫機能が低下していることから、長時間の利用における血行促進によって体に負担がかかる上に、急激な経血量の増加が起こる可能性もあるでしょう。
生理における出血は一般的に4日頃から落ち着いてくると言われているため、安全性を考慮した上でこのタイミングで利用することをおすすめします。
設備や備品を汚さないよう、生理用品の選び方を工夫する
岩盤浴の施設の多くは、下着などを着用せずに岩盤浴用の衣類の着用を推奨しています。
岩盤浴における効果が高くなるための方針ですが、生理中は必ず生理用品やショーツなどの下着を利用するようにしてください。
まず、ナプキンを利用したい方の場合は、必ず保水量の多いものを選びましょう。
岩盤浴では汗を大量にかくため、ナプキンは経血と一緒に汗も吸収してしまいます。保水量の少ないナプキンの場合、許容量をオーバーして経血が漏れてしまう可能性があるのです。
ただし、水分吸収率の高い「高分子吸収剤」を使用しているものは化学物質と経血が混ざり合い不快臭を漂わせる可能性があるため、密室の岩盤浴での利用は避けましょう。
また、ナプキンではなくタンポンや経血カップを利用するといった方法もおすすめです。
とくに経血カップは、タンポンと同様に膣内に挿入して経血を溜めることが可能であり蒸れなどの心配もあります。
ただし、タンポンも経血カップも吸収量には限りがあるため、岩盤浴を長時間利用せずにこまめに変えるようにしましょう。
また、ショーツも「経血を直接吸収するショーツ」などが販売されているため、それらを併用して利用するとより安心して岩盤浴を利用できます。
こまめな水分補給を心がける
岩盤浴の利用中は、汗を大量にかくためこまめな水分補給は必至です。
生理中に限らず岩盤浴では水分補給が推奨されており、一度利用したらたっぷりと水分補給をしながら体を休め、次を利用するといった形となっています。
また、汗をかくとミネラル分も流出するため麦茶やミネラルウォーターがおすすめです。
水分補給のタイミングとしては、入浴前、入浴中、終わった後といった形でこまめに水分を補給する必要があります。
生理中の湯船への入浴は避けるべき。温泉は控えておこう
岩盤浴は、生理痛や生理時のメンタル不安軽減に役立ちます。
そのため、温泉も効果的と考える方もいるのではないでしょうか。
温泉も冷え改善や血流促進、ストレス解消に役立つため、生理痛などの軽減に役立つイメージですが、生理中に温泉の湯船の利用は避けるのが無難。
生理中に温泉を避けるべき理由を下記の内容にまとめました。
- 他の利用者から良く思われないか気にしてしまう
- 雑菌が多く、感染症のリスクがある
他の利用者から良く思われないか気にしてしまう
生理中にお風呂に入ること自体は問題ありません。
ただし、それはご自身だけが利用する自宅のお風呂などに限った場合です。
一般的に温泉など公共の入浴施設では、生理中の方の利用を禁じています。
詳しくは後述しますが、生理中の利用は他の利用者に迷惑をかけるなどリスクが高いためです。
タンポンや経血カップを利用すれば問題ないといった考え方もありますが、他の利用者にとって生理中の方と同じ浴槽に浸かるのは気持ちの良いものではありません。
「生理中の方は入浴を控えてほしい」といった注意書きを守らずに入浴するのはもってのほかですが、とくに禁止されていなくても浴槽に経血がついていれば他の利用者を不快にさせる可能性があるでしょう。
経血が少なくなる4日目以降であれば良いといった声もありますが、他の利用者に配慮した行動が求められるのではないでしょうか。
雑菌が多く、感染症のリスクがある
自分しか入ることのない自宅の浴槽であれば、生理中の入浴で何らかの問題が起こる可能性は低いでしょう。
しかし、不特定多数の方が利用する温泉は雑菌が多いことで知られているため、生理中の利用は危険と判断できます。
生理中、雑菌の多い温泉に入浴すると感染症のリスクが高まることから、トラブルを起こしてしまう可能性があるでしょう。
また、ご自身の経血によって他の利用者に感染症をうつす可能性もあることも忘れてはいけません。
温泉施設の多くが生理中の入浴を禁止している理由は不衛生や他の利用者の目などもありますが、雑菌における感染症を予防するためです。
生理中に温泉施設を利用したい気持ちもわかりますが、周囲のことを考えた上で避けることをおすすめします。
生理中の温泉は避け、岩盤浴を楽しむようにしよう
生理中に岩盤浴を利用することで、さまざまなメリットを享受できます。
生理痛の緩和にはじまり、メンタル面、またむくみや肌の改善なども期待できるなど、積極的に利用したいことばかりです。
もちろん、経血量が多く体調が悪いといった状況は避けるべきですが、対策をしっかりと講じれるのであれば岩盤浴の利用がおすすめです。
一方、温泉施設は施設自体が禁止していること、他の利用者に迷惑がかかることなどから避けるのが無難でしょう。
生理中は、温泉は避け岩盤浴を利用するようにしてください。